IT業界で、ある程度の経験を積んでいると、より自分が輝ける職場へ転職したいという気持ちが芽生えてくることもあるでしょう。もしかすると、今の職場では、限られた領域での業務だったり、同じような作業の繰り返しで新たなスキルを習得しにくい状況だったり、エンジニアとしてスキルを向上させたい方にとっては、深刻な問題かもしれません。それも、そのようなキャリアアップのための転職を望む場合は、年齢も気になるところです。
実は、IT業界では、40代で転職を考えている方に良心的な企業が多く、中年であっても、即戦力のあるベテランとして引く手あまたの状態。ただし、当然ながら中年がキャリアアップ転職で求められるものがあります。
そして、転職活動をするにあたり、いくつかの準備が必要です。
まずは、自分の強みとなるスキルや過去の経験をアピールするための、スキルの棚卸しをすること。また、面接時にしっかり応答できるように、今後のキャリアプランを立てておくことが大切です。ある程度の経験を積んだベテランで、面接時に持ち合わせるスキルを十分にアピールできたとしても、将来的なビジョンが明確に見えてこないと、進みたい方向性が相手に伝わりません。
また、自分の中でも方向性があやふやなまま転職するのは、時間の無駄使いになってしまいます。どんなスキルを磨きたいのか、また将来的にはどんなポジションに就きたいのかなど、具体的なビジョンを掲げて転職活動するのが望ましいです。
40代のエンジニアは、これらを念頭におき、転職時には若手のエンジニアにはない経験とノウハウを武器に、入念に準備を進めていくといいでしょう。